看護師業界の闇!研修会・勉強会・病棟会/強制シャドーワークとは

看護師業界の恥部!シャドーワークとは?

看護師のシャドーワークとは何だか分かりますか?
あなたが、恒常的に行っている半強制的な業務のことですね。

 

研修、研修会、勉強会、委員会、病棟会、発表会
さまざまな種類の半ば強制的なお勉強会が
多くは無給でセットされている病院が大半を占めているのが
ザ・看護師業界なのです。

 

シャドーワークとはイヴァン・イリイチという哲学者で社会評論家でもある
おじさまが提唱した概念で、家庭における主婦の無給での家事、育児を指していました。

 

そこから転じて、最近ではサラリーマンのサービス残業や家庭に持ち帰っての
会議資料作りなどの陰で会社のために滅私奉公する無給の仕事を
シャドーワークと呼ぶようになってきました。

 

看護師の業務って、シャドーワークが多いと思いませんか?
三交代勤務の夜勤明けの勉強会や
大切な休日にも研修会が病院内部、外部でも設定されていて
週休二日がまったく守られていないことがとても多いのです。

 

ここで強く言いたいのは、それらのシャドーワークが
無給で行われていることが、およそ半数の病院で行われていることなのです。

 

自己研さんの美名のもとに

看護現場でよく言われている言葉に
自己研さんということが言われます。

 

すなわち看護師は自分自身が率先して
看護技術と医療知識を高めなければならないという
考え方です。

 

一般家庭で専業主婦に給料を払っていることは
まずありえませんね。
思考回路は同じなんです。
主婦は旦那さんや子供のために無償の愛と労働を注ぎ込んで当たり前という
常識です。

 

看護師も自己研さんして、高い看護技術を学んでいく姿勢は
当たり前とされるから、無償無給で研修会や勉強会に参加して
当然だろうという考えが医療機関経営者からは透けて見えます。

 

徒弟制度の職人さんの世界にありがちな
技を教えているのだから、給料なんてなくて常識というのもすごく
似ています。

 

業務との関連性がなければダメ

しかし、看護師は国家資格を持った
技能労働者なんですね。

 

言い換えれば、高度な技術を提供することで
対価を得ているのです。
業務上必要な研修会、勉強会、病棟会は明らかに
残業代、休日手当てなどが発生する労働行為です。
もし、直接業務に関係が薄いものなら
任意での自由参加としなければなりません。

 

労働基準監督署に通報すれば
即座に違法労働行為として調査が入るような
ことがまかり通ってしまうのが
看護師業界といっておきましょう。

 

生真面目タイプは危険がいっぱい

シャドーワークが危険なのは
病院側にも労働させているという概念が薄いことと
参加している看護師が不満を持ちながらも
異論の声を上げにくいという二つの側面があります。

 

特に気を付けてもらいたいのは
看護師専門学校や四年生看護大学、看護学部を
優秀な成績で卒業した
まじめなタイプのあなたです。

 

優秀でなくても、コツコツと皆についていくために
努力、努力でやってきたまじめな方も当てはまりますよ。

 

まじめなあなたは、研修会や勉強会、病棟会、委員会など
それ自体に参加するだけでも負担なのに
そこで、もし質問されたらどうしよう?
とか
下調べしておかないと身につかないなどと
一言でいういと意識が高いのです。

 

ただでさえ忙しい看護師に
時間を拘束する研修、勉強会の
下調べって、時間がいくらあっても足りません。

 

とくに、経験の浅い新卒看護師や2年目、3年目の看護師は
キャリア不足を日々痛感していることが多く、
罠にハマりやすいのです。

 

いずれ燃え尽き症候群に

まじめに取り組もうとした結果、
無給での研修会、勉強会
あまりにも膨大な勉強量
そして日々の業務に
ある日…疑問を持つようになってくる若い看護師が増えています。

 

朝、スッキリ起きられない
夜、なかなか寝付けない

 

歯を磨いているとき鏡に映った自分が
知らない間に涙を流している

 

トイレに嗚咽をもらす、吐き気がする。

 

こんな症状が出てきたら、あなたには黄色信号が灯っています。
あなたは自身の身体を焦がすように
燃え尽きかかっています。

 

もうお分かりですね…
適応障害という症状です。

 

その場を離れる勇気を持とう

適応障害は、職場、学校、家庭において
その場に順応しがたい障害が存在するということなので
その場から離れることが大切です。

 

専門的にいうと環境調整というやつです。
適応障害を軽く考えて、もしくは気力でどうにかなると
我慢していると

 

一定程度の割合で鬱症状に移っていきます。
ベッドから起きることができない
無断で欠勤してしまう
一日中やる気がでない
ふさぎこんだ状態が24時間続く

 

そうなっては手遅れです。

 

休職?転職?どっちがいい

ひとつ提案できるとしたら
早急に休職することです。

 

根がまじめなあなたは
休職は慢性的な人手不足の職場に迷惑をかけるからと
言い出せないのなら
職場を変えることであなたの症状は解決できるかもしれません。

 

三交代勤務から夜勤のない日勤の職場に転職すること
もし、今後のキャリア継続も考慮に入れるなら
急性期病棟に努めているのなら
慢性期病棟に転職することがいいかもしれません。

 

さらに、次に転職する病院では同じ間違いを起こさないように
事前確認が必要ですね。

 

冒頭から何度も繰り返し言っている
無給での研修会、勉強会、病棟会などを行っていない病院です。
業務の一環としてきちんと残業代と手当を払って、それらを
行っている病院は数多く存在します。
言い換えるとコンプライアン遵守の意識の高い病院です。
労働基準法を守ろうとしたら、当然のように
業務との関連性の高い研修、勉強会、病棟会などは
無償でやるわけにはいきません。

 

逆にいうと、無給なら参加しなくていいものと
病院側はみなしているということもいえますね。
任意参加、まさにこれが自己研さんです。

 

大切なことなので繰り返します

言い忘れましたが慢性期病棟を勧めたわけは
隠れた理由があります。
実は、慢性期は急性期に比べて看護師にとって
仕事の流れがゆっくりで、身体的、精神的に負担が軽いと
いうこともあるのですが、
さらにいいことがあって、研修や勉強会、病棟会などが
格段に少ない場合が多い病院が多いという事実です。

 

これは病院によるという側面もありますが、
実際に慢性期病棟では急性期ほどの多種多様な
看護技術を要求されるわけではありませんから
当たり前といえば、当たり前のことなのです。

 

なかには月に1回程度の研修会、勉強会に減ったという
慢性期病棟に転職した看護師さんの証言もあります。

 

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